東寺の近くにある総合病院のトイレにて。便器に座ってふと前を見ると扉にこんな張り紙が。
「いつも綺麗に使って頂いてありがとうございます。」
冒頭はスーパーやコンビニのトイレでよく見かけるフレーズ。
「綺麗に使ってください」といった命令的表現を避け、ユーザの自尊心に訴えることで自律的行動を促す、いわゆる”マジックフレーズ”の典型例である。
だが、そんな気遣いある言葉の後に一転、トイレ掃除担当者の本音が炸裂する。
「トイレの水は流しましたか?流れましたか?
便座は汚れていませんか?
トイレを出る前にもう一度確認しましょう!」
・・・日頃から汚い使い方をしている患者がいるのだろうか。誰だよ。俺じゃないよ。
トイレ清掃担当者の高い責任感と、使用者への不信感が伝わってくる。
でも、ここまで書くんだったら「いつも綺麗に使って頂いてありがとう」なんて、綺麗ごと書かなきゃいいのに。
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